2023-01-01から1年間の記事一覧

またね

来世の星は僕のものだ

初夏

あれは嘘だったのか 気づく時にはいつも遅い 寝惚けた眼を擦っても何も変わらない 嘘ばかりの現実だけが本物 目の前は真っ黒に染まり 目の下は真っ赤に腫れた 春の思い出

あの夏、赤の夏

踏切の鳴 蝉の鳴 車輪の鳴 空の鳴 風の鳴 月夜の鳴 煩わしい夏は過去になって残る 冷たくても暑苦しい 暗くても眩しい まるで太陽のような そんな華やかなものじゃないけど あれは3年前の8月 君と空き缶と煙草と 眺める瀬戸内海に吐露を流す 呆れるくらい湿…

星は人を照らす。人は未来を紡ぐ。

流れ星を追い掛ける 箒星を探す 彗星が飛ぶ 夜は明るくて綺麗だ 青に染まった海 過去に埋まった声 午前3時9分 宇宙は不安定で歪で 切なくて寂しい 地球は暗く濁った 騒々しく鬱陶しい それでも 星空は明るく輝き 華麗な空を創る 見えないものは見えなくてい…

サキ

私が私でいられるまで ずっと 記憶の混濁 明日の天気が分からない 昨日の夕飯も思い出せない 今日の運勢は多分悪い 自販機のレバーを下げる音 弾く硬貨の音 水溜まりに映る空は白濁した 知らない空気 知らない星空 ここは私の居場所じゃない 私はいつからこ…

想い出は時を紡ぎ,空の彼方へ

それは2人だけの喧騒 火薬の匂い漂う終末旅行 焃く燃える世界に抗って 切なく,冷たい空気が包み込む 傳える想い 届ける願い 「「また、来世で」」 光(きぼう)は消え 星空の下に未来は残らなかった 静かな夜が始まり それは永遠に続く 大地を照らす太陽は …

愁い

泣かないで欲しいけど 無理に笑わなくていいよ 無責任な綴 価値は無為に欠ける 夕陽が南に仰ぐ 晴天時雨 正される道を歩く